広島小園海斗内野手(18=報徳学園)のキャンプ1軍スタートが17日、内定した。マツダスタジアムでスタッフ会議が開かれ、1、2軍振り分けが話し合われた。メンバーは公表されなかったが、首脳陣の1人は「ほぼ決まっている。(小園は1軍に)入っている。けがをするかもしれないので、正式発表は1週間後になる」と話した。

高卒野手のキャンプ1軍スタートは、広島では極めて異例だ。17年広陵から1位で入団した中村奨や、12年二松学舎大付から2位入団の鈴木も2軍から。98年敦賀気比から1位指名された東出コーチは、1年目で1軍キャンプを経験したがスタートは2軍だった。首脳陣にとっては、昨秋ドラフトで4球団競合した小園の実力を、いち早く確かめたい思いがあるようだ。

小園はここまで、高校NO・1遊撃手にふさわしい存在感を見せてきた。新人合同自主トレでは率先してメニューを消化。15日の合同自主トレ初日には、注目の中で軽快な守備を披露。屋内フリー打撃では鋭い当たりを連発していた。

ドラフト2位島内颯太郎投手(22=九州共立大)、6位正随優弥外野手(22=亜大)、丸の人的補償で巨人から入団する長野も、1軍スタートが内定した。

▼広島の高卒新人1軍キャンプメンバー入り 直近では10年の今村(09年1位、清峰)がいる。他に投手では95年島(94年2位、東北)、野手では92年の徳本内野手(91年2位、木本)の例がある。99年の東出(98年1位、敦賀気比)は、沖縄、日南、大野(広島)の3カ所の分割キャンプだった。東出は他の新人や外国人選手とともに沖縄組。日南合流後に2軍に振り分けられ、2軍練習後に1軍選手の練習を見学するなどした。