「無」の境地で、大きく育つ。ハマのイケメンことDeNAドラフト2位の伊藤裕季也内野手(22=立正大)が17日、ベイスターズ球場で初のフリー打撃に臨んだ。

「(スイングの)形とかは気にせずに」。無頓着? な性格は、道具にも表れた。色鮮やかなSSK社のオレンジ色のバットは「後輩から『似合う』と言われて。自分では特にこだわりはないです」。約910グラムの重さに対しても「大学時代から使っていて。何でも良かった」と気楽に52スイング中、3本の柵越えを記録した。

昨年11月の明治神宮大会決勝で逆転2ランを放つなど、その打力が期待される大型内野手。多くの打球が、中堅から逆の右翼方向に飛んでいく。コースに対しても「逆らわずに打つことを意識して」と、ありのままだ。関係者から少しポッコリとしたおなかをさすられる場面もあったが「いつものことなので。ベストな体重とかはないですね」と流した。

体格同様にどっしりと構える俳優新田真剣佑似のイケメン。「久しぶりだったので、気持ち良く打つことができました」。海風で髪形が崩れても、気にするそぶりも見せなかった。【栗田尚樹】