阪神平田勝男2軍監督(59)が18日、上本博紀内野手(32)の復活を認めた。この日、兵庫・西宮市の鳴尾浜球場を訪れ、上本らの動きを視察。「順調だね。順調! 本人も『大丈夫です』としか言わないし」と、目にした動きと耳にした言動で、左膝手術を経て正二塁手復帰を目指す上本の現状を確認した。

1、2軍いずれのキャンプに参加するかは23日の合同スタッフ会議で決まるが、平田2軍監督は「第1クールから動けるのでは」と太鼓判を押した。

グラウンドに陽光が降り注いだ午前中、上本は内野ノック、昨年12月から始めたベースランニングなどに取り組んだ。「早く野球ができるように、という思いでやっています」と、日々の練習に取り組む。昨年5月5日の中日戦で左膝を負傷し「左膝前十字靱帯(じんたい)の再建術」を受けた。リハビリを支えてくれた球団、復帰を心待ちにする現場に応える思いで、国内FA権を行使せず残留を選択した。

今は筋力を回復させながら、糸原らとの正二塁手争いに挑む準備を重ねる。キャンプでは「バリバリ動けるなら、バリバリ動きたい。ダメならまた調整してやっていきますが」と、手応えも口にした。競争へ、力を開放するときが近づいている。【堀まどか】