阪神がドラフト上位候補の創志学園(岡山)・西純矢投手(2年)の重点マークを宣言した。20日、岡山市内の同校施設で担当の山本宣史スカウト(56)が年明け初視察。「スケールが大きい。あれだけの直球があり、球種も豊富。あの体は魅力」。何度も視察しているが、室内でのブルペン投球80球を目に焼き付けて「成長している」とあらためて魅力を感じ取った。

大船渡(岩手)・佐々木朗希、横浜・及川雅貴、星稜(石川)・奥川恭伸とともに注目。この日はほかにヤクルト、楽天のスカウトが訪問。各球団、マークを続けているが虎も継続して熱視線を送る。

西が昨年定めた目標は「日本一」と「160キロ」。加えて、この日は「ドラフト上位指名が目標です」と高いステージを見据えた。阪神に加入した西とは遠縁にあたる。面識はないというが、当然、追いかけるべき存在になる。

正月に地元で引いたおみくじは2年連続の大吉。昨夏の甲子園では初戦の創成館(長崎)戦で16奪三振、無四球完封の離れ業をやってのけた。センバツ出場は微妙だが、昨年以上の1年になることを目指し、厳しい走り込み、投げ込みを自らに課して進化中。山本スカウトは「ドラフト上位候補なのは間違いない。もちろん追いかけますよ」と成長曲線に注目している。【柏原誠】