ロッテのドラフト4位山口航輝(18=明桜)が、変化に挑んでいる。21日、埼玉・ロッテ浦和球場での新人合同自主トレに参加。全メニュー後は居残りでも打撃練習も行い「プロは木製バットに替わるので、力だけでは通用しない。練習から、バットをしならせて芯に当てる意識に変えています」と振り込んだ。

目標に掲げる「開幕1軍&30本塁打」に向け、打撃フォームも変えた。昨夏の秋田大会決勝で日本ハム1位の吉田輝星(18=金足農)に敗れ、自身は4打数無安打3三振を喫した悔しい思いがきっかけ。「吉田に打ち取られたのには理由がある。すべては吉田の球を打ち返すためでもありますね」。すり足から「力を伝えるために」と1本足に。左足を上げて右足内側にためを作った。

打席位置もホームベースに限りなく近い白線ギリギリに構えていたが「プロの速い内角直球に対応するため」に半足分下げた。そのぶん外角への対応のため、バットの長さは1センチ増。「実戦でどうなるか分かりませんが、感触は良いです」と快音を響かせた。

前日20日の休日には都内に電車で向かい、アメ横や表参道で洋服を買ってリラックス。「吉田と同じリーグで良かったです」とプロ初対決を待ち望んだ。【鎌田直秀】