中日根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)がウイルスとの闘いを制し、万全の状態でキャンプインを迎える。

21日にナゴヤ球場で合同自主トレに参加。順調に調整を進めているが、同じ新人選手で離脱が相次いでいる。この日はドラフト5位垣越が発熱のため、練習を不参加。17日には同4位の石橋はインフルエンザA型に感染。同2位の梅津は右肩インピンジメント症候群でスロー調整を強いられた。

「寮生活で感染しやすいですし、かなりシビアになる」と根尾は表情を曇らせた。自身も昨年はインフルエンザにかかり、その怖さは身に染みている。「隣の部屋の石橋がインフルだったので、やばいなと思いましたけど…。なりたくはないな、と思いました。(対策は)手洗いとうがいですね」。部屋では、入寮時に持ち込んだ空気清浄器の加湿機能をフル稼働させている。

この日は室内練習場で2日連続のフリー打撃を行った。27スイングで14本の安打性を数えた。前日に続き、5割以上の確率で鋭い打球を放っている。「昨日よりはまだマシだったかなと思います。もっとやらないといけない」と日々前進している。春季キャンプの1軍スタートが正式に決定。「自分らしくプレーさせていただきたい。自分で環境をつくって、自分のペースでできるようにしたい。上のレベルでプレーさせていただくのは、素晴らしい経験になる」と力を込めた。キャンプインは目前に迫る。体調を整え、初日から躍動する。【田口真一郎】