西武辻発彦監督(60)が、野手のスペシャル枠を設けるプランを明かした。22日の監督会議では、パ・リーグ覇者として1番手であいさつ。今季から1軍登録枠が29人に1人増えるルール変更を受け「去年までは投手12人のところを13人でやっていたから、野手が助かる」と、野手強化の方針を示した。

強打の山賊打線に野手が1人増えれば、俊足でかき乱すことも、守備固めの策も可能になる。だが、指揮官は幅広い発想を展開。「声だけのやつとかね。熊代? もしかしたら(1人増えて)アイツが一番喜んでいるかもしれない」と冗談っぽく話したが、一芸選手を大歓迎。ベンチの盛り上げ役も伏兵ポジションの選択肢に入れながら「臨機応変に考えますよ」と総力戦で臨む覚悟だ。

同会議の前には、浅村をFA移籍で獲得した楽天平石監督から、直接あいさつを受けた。「ニコっとあいさつしてきたけど、向こうは(戦力が)プラスでこっちはマイナスだからね。心の中では『負けねえよ』と思ってる。横一線ですよ」。連覇に抜かりはない。【栗田成芳】