さあ、バチバチ張り合う季節だ! 中日与田剛監督(53)が22日、東京都内で12球団監督会議に出席した。

各指揮官たちと空間を共にするのは、就任直後だった昨秋のドラフト会議以来。「それぞれのチームが間近に迫ったキャンプに向けて、頭がシフトしていると思う。去年とはまったく違う」と表現し、早くも開幕へ臨戦態勢に入った。

舞台はドラフト会場と同じ。和やかにあいさつを交わし合う流れも同じ。それでも雰囲気の変化は明らかだった。「いい緊張感ですし、なんとなく各チームのピリピリした空気を感じられる会でした。刺激的でした。戦わないといけない感覚がすごく伝わってくる会議でした」。現役時代に中日でバッテリーを組んだ阪神矢野監督、ガチンコ勝負を演じた巨人原監督とも「細かい話はまったくしなかった」と言う。

キャンプインまで残り10日を切った。1軍キャンプ地の北谷では2月3、4日にいきなり紅白戦が組まれている。ドラフト1位根尾と京田の遊撃バトル、激しい先発ローテ、守護神争いなどが一斉に幕を開ける。「どうオフを過ごしてきたかを見るチャンスにもなる」。竜の将も、いよいよ表情が勝負師のそれに変わってきた。【佐井陽介】