リクエストの19年版ルールが22日、都内での12球団監督会議で通達された。

2度の回数は変わらないが(1)本塁での衝突プレー(コリジョン)(2)併殺崩しの危険なスライディング(3)頭部死球の判定にも対象が拡大され、リクエストが行えるようになった。

導入1年目の昨季はアウト、セーフの判定に対する検証は要求できたが、スライディングなどが危険なプレーに該当するかの判断には異議が唱えられなかった。死球は昨季も対象内だったが、危険球の判定は審判の判断に基づくため対象外だった。昨年8月19日のヤクルト-阪神戦で阪神岩田の投球がヤクルト青木のヘルメットのつば付近をかすめ、危険球と宣告されたため阪神金本監督(当時)のリクエストは通らなかった。今季は当たった場所が頭部かどうかの確認を求めることは認められる。

また、当該のプレーを判定した審判員は検証に加わらないこと、検証後の判定に抗議した場合は抗議した選手と監督が退場処分を受けること、審判が自らリプレー検証を行うのは打球が本塁打か否かの場合だけ、と規定に明記された。座長を務めたヤクルト小川監督は「去年導入され、今季に向けてさらにいいものになれば」と受け止めた。【広重竜太郎】