オリックスは4日、入団テストを行っていた成瀬善久投手(33=前ヤクルト)の獲得を発表した。背番号は「46」に決まった。

この日は宮崎・清武で行われている春季キャンプのシート打撃に登板。今季の先発候補の宗、山足、西浦を相手に2打席ずつ対戦。直球は最速135キロながら、スライダーとチェンジアップをコースに投げ分けた。緩急をつけた投球も光り、6打席で安打性2本、三振をひとつ奪った。

合格の知らせを聞いた成瀬は「正直ホッとしています。一度諦めかけたプロ野球でしたが、このような場を設けてもらって、感謝しかない。1つでも多く勝って、チームのために仕事をしていきたい」と気を引き締めた。獲得の決め手について西村監督は「内容自体も悪くなかった。本来の良さもあったし、あれだけ投げられたら十分です」と説明した。今後の起用法について指揮官は「まだ決まってないけど、どちらかといえば先発になるかもわからない」と示唆した。年俸は1500万円プラス出来高払い。(金額は推定)

 

◆成瀬善久(なるせ・よしひさ)1985年(昭60)10月13日、栃木県小山市生まれ。横浜高で03年センバツ準V。同年ドラフト6巡目でロッテ入団。3年目の06年にプロ初登板し、翌07年に最優秀防御率、最優秀投手(最高勝率)。08年北京五輪日本代表。14年オフにFAでヤクルトへ移籍。昨季推定年俸2000万円。180センチ、87キロ。左投げ左打ち。