西武からFA加入した楽天浅村栄斗内野手(28)が、味方を震え上がらせた。

18日、沖縄・金武町キャンプで先発ローテ候補の美馬と対戦。今季初めて投手の生きた球に相対し、3スイング目で右翼席に放り込むと、5スイング目には右中間スタンド後方のネットまで届く130メートル弾。最後もバックスクリーン左へ130メートル飛ばし「投手の球を今年初めて見た割には、いい感じで打てる球もあった。順調だと思う」と言った。

18スイングで安打性8本。柵越え4本のうち中堅から右方向が3本を数えた。「メチャクチャ打たれた」と振り返った美馬は「チームメートになって、ホントに良かった。あれだけ広角に打てるのは、ウチにいないタイプというか、どこにもいない」。平石監督も「理想的な技術。なかなかマネできない」とうなった。

20日の日本ハムとの練習試合(金武)での“デビュー”も決まった。「ライオンズの時も、このくらいの時期から出ていた」。スタメンで「3番二塁」に入り、途中まで出場する予定。シーズンでの浅村の打順について平石監督は「3番か4番。(現時点では)6対4で3番かな。外国人がどれだけ機能するか、他の選手との兼ね合いになる」と見通しを語った。期待は、がぜん高まる。【亀山泰宏】