広島は27日、25日に配布した公式戦入場券販売に伴う抽選券の抽選結果を公式ホームページと、マツダスタジアムで発表した。

マツダスタジアムメインゲートでは予定の正午よりも早く当選番号が記されたボードが掲げられた。既に集まっていたファンは手にした抽選券と当選番号をにらめっこ。約100人が会場を訪れ、混乱などはなかった。午前10時半過ぎには公式ホームページで当選番号を発表していた。

当選した70代男性は「(25日は早朝の)4時30分くらいから並んだ。もう100人くらいはいた。あれだけの倍率だから(当選して)ドキッとした。(どの試合のチケットを買うかは)今から表を見て。楽しみです」と喜んだ。

落選した70代女性は肩を落として家路に就いた。「インターネットが分からないから必死で並んだのにね。(25日は午前)10時過ぎに並んで3時間かけてもらえたのに、残念でした。ちょっと並ぶのが遅れた主人はもらえなかった」と話した。

抽選券は25日に広島市の本拠地マツダスタジアムで配布した際、球場周辺に想定をはるかに超える推定5万人以上のファンが殺到し、周辺の交通がまひするなどし途中で配布が打ち切られた。球団は並んだ全員に配布するとしていたが途中で打ち切ったことで、ファンからは抗議の声が相次いでいた。

約4万枚が配られた抽選券のうち、当選は計70組、計2100人分とされ、約20倍の競争率だった。