この球団、ボスも攻めています。オリックス宮内義彦オーナー(83)が13日、大阪市内で行われた激励パーティーであいさつし「私も相当、年になりました。冥土の土産がないままに閻魔(えんま)さんに会うのは非常にまずい。早いこと土産を作ってほしい。個人的に少し焦っている」と、96年を最後に遠ざかるリーグ優勝を求めた。今季のスローガンは「Be Aggressive #超攻撃型」。オーナーもエッジの効いた? 自虐的なコメントで約1600人の来場者の笑いを誘ってみせた。

苦笑いする西村監督や選手を後ろに従え、宮内節はさえた。金子と西の2枚看板が移籍したことを持ち出し「ビッグネームはないが、若手が育っている。過去の実績でビッグな名前になっているのであって、今季を考えると何も意味しない」と不安はおくびにも出さない。オープン戦は5勝2敗1分けで、高卒2年目の19歳西浦ら若手が定位置をとる勢い。テレビ中継を含めて年間全試合を観戦するとされる宮内オーナーは「各ポジションを3人ずつで争い、高いレベルの競争をしている」と力説した。

1988年(昭63)秋にオーナーとなり、30シーズンを厳しくも温かく見守ってきた。平成最後の開幕を前に飛びだした「冥土の土産」発言。4年連続Bクラスの停滞感を打ち消すように「今年はひょっとするかもしれませんよ、皆さま方、と言いたいところです」と終始笑顔だった。