元プロ野球選手の清原和博氏(51)の母弘子さんが今月5日未明、心不全のため、大阪府内の病院で亡くなっていたことが16日までに分かった。78歳だった。父洋文さん(81)がみとった。

清原氏は容体急変を知り、弘子さんのもとへ向かったが、長女、清原氏、次男の子供3人は間に合わなかったという。清原氏はその翌日6日、都内へ戻り、厚生労働省主催の依存症啓発イベントに出席した。16年に覚せい剤取締法違反で逮捕され、有罪判決を受けて以降、初の公の場だった。通夜・葬儀は7、8日に近親者のみで営まれた。

関係者によると、弘子さんは認知症や心疾患で、入退院を繰り返していた。清原氏の薬物事案が発覚した16年当時、すでに体調が芳しくなく、病院施設などで療養していた。当時、清原氏の逮捕も理解していなかったという。洋文さんは「ここ4年ぐらいは入院していた。残念ながら、和博は最後は間に合わなかったが、時々会いに来てくれていた」と話した。

弘子さんは清原氏がプロに入ってからも支え続けた。西武時代の清原氏が合宿所を出て1人暮らしを始めた年、都内などで試合がある日は、食事作りや掃除、洗濯のために、往復8時間かけて上京していた。