中日の開幕ローテ6人衆が決まった。17日、楽天とのオープン戦(静岡)に又吉克樹投手が先発。初回に3点を失うなど、3回4安打3失点と結果を残せなかった。

「印象が悪い。1軍に生き残れるようにしたい」と又吉もガックリ。与田監督も「もっと高いところを目指してほしい。そこ(及第点)までじゃない」とローテ入りを目指していた又吉をバッサリ切り捨てた。

中日は、19日からオリックス、楽天とオープン戦6連戦を本拠地ナゴヤドームで戦う。開幕へ向けての最後の6試合。阿波野投手コーチも「本番と同じつもりでやる。悠長なことは言ってられない。(又吉は)先発では入らない」と、開幕ローテを見据えた起用で、戦うことを明言した。「来週は吉見、山井も先発してもらう。(ローテは)相性も考える」と同コーチ。脱落した又吉の代わりに投手陣最年長40歳の山井が加わることになった。

オープン戦残り6戦には、開幕ローテーションを見越し、大野雄大、ロメロ、吉見、笠原、山井、柳が登板。ベテラン2人も重責を担う。山井は昨季10戦3勝6敗ながら、横浜では2戦2勝。そのうち1勝は史上9人目の40代での完封勝利と相性抜群だ。前回12日の阪神戦では5回100球を投げ10安打4失点。ベテランの修正力に期待をかける。吉見は昨年20試合に登板し5勝7敗。そのうちナゴヤドームでは13試合で4勝3敗と、本拠地で勝ち越している。

「来週は調整じゃない。僕たちは挑戦者。挑戦していく」と阿波野コーチは力を込めた。与田竜の開幕スタートを担う先発陣の顔見せ興行。目が離せなくなる1週間になりそうだ。【伊東大介】