オリックス吉田正尚外野手がプロ5度目となる1試合2発と1人気を吐いた。1発目は1回2死走者なしの場面。フルカウントからの6球目、高橋光の内角高め146キロの直球を捉え、右翼スタンド中段に2号ソロを運んだ。

6回には無死一塁で同右腕から一時2点差に迫る右翼越えの3号2ラン。復調の兆しをみせたが、勝利には届かず「まだまだ。1日1日ベストを尽くすことを続けていくだけです」。ただ、1本目で通算50号に到達。「記録は積み重ねていくものなので。キャリアハイを目指していきたい」と語った。

13日西武戦では青学大時代の2学年先輩「ラオウ」こと杉本が4番に入り、2本塁打と奮闘。現在の打順が大学当時と同じ並びということもあり、「3、4番は懐かしかった。ずっとこのまま組めたらいいと思います」と話した。

チームは投手陣が今季ワーストタイの11失点で、主砲の2発は空砲となった。西村監督は「継投に関しては監督に責任ありますけど、(吉田)正尚が2本目打って、なんとか追い上げようというところで突き放されるとどんどん厳しくなる。切り替えていくしかない」。吉田正に当たりが出始めただけに、投打がかみ合えば浮上の道は切り開けるはずだ。【古財稜明】