最下位オリックスは先発松葉貴大投手が2回に危険球で退場するアクシデントから流れを変えられず、連敗した。

2回1死から銀次へのスライダーがすっぽ抜けて後頭部を直撃し、一発退場。突如登板したルーキー荒西祐大投手は2死から嶋に2ランを浴び、3回も4四球を与えて2失点。3番手の比嘉幹貴投手も悪循環を断ち切れず4回に2失点を喫した。西村徳文監督は「先発が2回でマウンドを降りてしまうのは後にしわ寄せが来る。情けないですね」と目線を落とした。

打線も3点を奪うのが精いっぱい。「6番三塁」のルーキー頓宮裕真内野手は2試合連続無安打で、守備では三ゴロを後逸して連日の失策。指揮官は「一昨日(19日)はよかったんですけどここのところ精彩を欠いている。明日に関しては考えないと」とくぎを刺した。

わずか19球で降板した松葉は「銀次選手に申し訳ないです。早い段階に下がってしまって、中継ぎにもチームに迷惑をかけてしまった」と下唇をかんだ。その左腕ついて指揮官は「ベンチには入れておこうと思っています」と語り、22日以降は中継ぎ待機させることを決めた。火消しに失敗した荒西、比嘉の両右腕の2軍降格も決定的。新たな戦力を加え、巻き返しを図る。【古財稜明】