これがE評価? 阪神近本光司外野手が巧みなバットコントロールを見せつけた。

2回に追加点となる適時二塁打、7回2死満塁でもダメ押しの左中間2点適時打を放って3打点をマーク。今季6度目となるマルチ安打で打率を2割9分3厘とした。「追い込まれてから粘ることもできた。三振も頭に出てくるけど、後ろのバッターにつなげるように意識しています」。新人で12球団一番乗りとなるプロ1号をマークし、ここまで3本塁打を記録。身長170センチの身体から生み出す、豪快なスイングも特徴的だ。

発奮材料がある。eスポーツでも使用されているゲームソフト「実況パワフルプロ野球2018」(コナミ)が23日に無料アップデートされ、ドラ1の近本が登場。走力はもちろん「A」評価だが、打撃ではパワー、ミートともに「E」評価だった。伝え聞いた近本は、苦笑いで「シーズンが終わったときにどれだけ(能力が)上がっているかですね」と評価急上昇を誓っていた。5回には二盗も成功させ、今季3盗塁目。こちらは「A評価」を証明。現実の世界では、パワプロの能力値を裏切る活躍を見せつけている。成長著しい新顔が、虎を引っ張る。【真柴健】