ロッテ涌井秀章投手がパ・リーグ最速で「令和1勝」を挙げた。

7回116球で7安打無失点。平成初の完封勝利を挙げた村田兆治氏に続き、ロッテ勢で31年越しの新元号連続初完封は逃したが「試合前に(巨人)菅野が投げてて(初完封は)菅野だろうなと思った。途中着替えてる時に、5-1っていうのが見えたんで、もしかしたらって、ちょっとは考えてました」と明かした。

涌井らしさを見せた。7安打を許すも、すべて単打。「狙い通りの打たせ方もできていた。球数が多いことにデメリットを感じてない」。丁寧にコースを突いて長打を避けた。7回2死、打ちとったはずのゴロが三塁内野安打になった。直後の代打伏見には、フルカウントから四球になったものの、この日最速の146キロ。「2死から当たり損ないのヒットだったんで、ああいう時に気持ちが切れないように」と余力は十分だった。

パで昭和、平成、令和の初戦に全て白星を挙げたのはロッテだけ。チームとしては12球団最速の完封勝ちを飾った。平成から令和をまたいでの4連勝で、最大6あった借金は1。「連勝してるんでチームの雰囲気はいい。このまま勝ち進めるようにしたい」と井口監督。令和の時代を駆け上がる。【久永壮真】