広島緒方孝市監督(50)が1回、菊池涼の走塁死を巡って審判団に抗議し、リプレー検証後も質問を続けて退場を宣告された。

問題のプレーは、遊撃へゴロを放った菊池涼が、一塁手がジャンプして送球を捕球する間に一塁到達。オーバーランして帰塁する際にタッチされ「アウト」と判定されたもの。緒方監督が退場となるのは、17年4月19日、DeNA戦以来、2年ぶり2度目。ベンチ裏で試合を見守り、試合後に口を開いた。

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緒方監督 初めに、退場処分になってチームに迷惑をかけたこと、冷静になれない自分がいたことをものすごく反省している。よく勝ってくれた。

-1度目にベンチを出た経緯は

緒方監督 一方的な言い分で審判の方には申し訳ないけど、あそこで橘高塁審が、アウトセーフのコールをすること自体、おかしいと思った。菊池は接触プレーを避けて、走路が内側になった。足を滑らせてベースに戻ろうとしただけの行為。二塁進塁しようというそぶりも見せていない。リクエストではなく、抗議のためにベンチを出た。それを塁審に言った。審判団が集まってちゃんと話し合いをすれば、絶対、判定は覆ると思った。でもそのタイミングで福家球審が「リクエストしたらいいじゃないですか」と。リクエストしたら、プレー自体を検証してくれるものだと思った。認識不足もあったかもしれないが、自分の本意としては、リクエストするためにベンチを出たわけじゃない。プレーに対してのジャッジがおかしいから抗議しにいった。

-2度目にベンチを出た経緯は

緒方監督 リクエストを採用したら抗議は受け付けないと。抗議があれば退場処分になることは、わかっていた。「説明」とこっちがいっても「抗議」ととられる。それに対しての退場処分に関してはしようがない。自分の中でも覚悟はあった。冷静になれなかった自分もいる。

-今後は

緒方監督 意見書は出している。審判の方の見解もあるだろうから、しっかり返事を待って、説明を受けたい。