阪神タイガースの親会社の阪急阪神ホールディングスの株主総会が13日に大阪市内で開かれ、近年のドラフト戦略について物申された。男性株主が「不思議な指名が毎年、繰り返されている。回転ずしなら大トロやウニの皿があるのに、タコやイカの皿から持って行っている。長い目で見て他球団と差がついていく。上位指名はとにかく(早く)1軍で戦力になる選手を指名してほしい。なぜ、このようなドラフトを続けているのか」と質問した。

昨秋ドラフトで1位に近本光司外野手(24=大阪ガス)、2位に小幡竜平内野手(18=延岡学園)を指名していた。阪神電鉄の百北幸司常務取締役(スポーツ・エンタテインメント事業本部長)は「基本は補強ポイントや編成戦略に合致した選手を監督、球団本部長が考えてとりにいきます。今シーズンに関しましては守る野球、センターラインを重視したドラフトでした」と説明した。

チームは33勝27敗3分けの3位で首位広島に1・5ゲーム差につけるなど健闘するが、思わぬ形でかみつかれた。

また、別の男性株主が「球場に(阪神百貨店名物)いか焼き販売をしてほしい。焼き鳥のタレが濃いのは、ビールを飲ませる作戦ですか」とユニークな質問。百北常務取締役は「貴重なご意見として球団に持ち帰り、話をしておきます」と回答した。