オリックスが全日本大学選手権で活躍した東海大・海野隆司捕手(4年=関西)と東洋大・佐藤都志也捕手(4年=聖光学院)を今秋ドラフトの上位候補にリストアップしていることが17日、分かった。球団関係者は「若月に続く若手捕手の補強が今秋ドラフトのテーマの1つ」と話しており、チームを支える次世代の捕手として注目していく。

2人ともチームの4番を務める「打てる捕手」。東海大・海野は今春の首都リーグで打率3割1分6厘をマーク。さらに守備では大学随一の強肩を誇り、昨年日本シリーズMVPのソフトバンク甲斐クラスと評価をしている球団もある。東洋大・佐藤は攻守に加え、50メートル5秒9の足も兼ね備える。レギュラーに定着した2年春に東都リーグの首位打者を獲得。今春は打率3割6厘で打線をけん引し、主将として2季ぶりのリーグ制覇に導いた。

福良GM兼編成部長は1日付の就任後、アマ野球の全国大会初視察として大会に訪れており、2人が対象だったとみられる。即戦力捕手として期待ができ、今後も慎重にマークすることになりそうだ。

◆海野隆司(うみの・たかし)1997年(平9)7月15日生まれ、岡山市出身。中学時代はファイターズ岡山でプレー。関西(岡山)では2年夏に甲子園に出場。東海大では2年春から正捕手を務め、3年春には首都リーグ首位打者。3年春秋、4年春にベストナインに選出。172センチ、77キロ。右投げ右打ち。

◆佐藤都志也(さとう・としや)1998年(平10)1月27日生まれ、福島・いわき市出身。小3でソフトボールを始め、中学時代は軟式野球部。聖光学院では2度甲子園に出場。東洋大では2年春に首位打者。3年時には大学侍ジャパンにも選出された。180センチ、77キロ。右投げ左打ち。