6連敗中の日本ハムが“新戦力”の投入で再浮上へのきっかけをつかむ。

4日西武戦(札幌ドーム)で3年ぶりに復帰した吉川光夫投手(31)が移籍後初先発に臨む見通しだ。当初はルーキー吉田輝が中10日で先発する可能性もあったが、軽度の腰の張りのため登板を回避。首脳陣は2日からの9連戦中で先発機会を探っていた吉川に白羽の矢を立てた。

今季、巨人では開幕前からリリーバーとして調整し、9試合に登板している。イースタン・リーグでは5月29日DeNA戦(横須賀)に1度だけ先発し、5回を投げて81球。直近では6月22日に同リーグ日本ハム戦(土浦)で中継ぎとして3回2失点(自責0)、68球を投げた。ある程度のイニング数を投げるスタミナは維持している。

札幌ドームでの登板は17年6月11日の日本ハム戦以来、先発は巨人へ移籍する前の16年9月27日西武戦以来となる。6月28日に入団会見に臨んだ吉川は「ゼロからのスタート。また1つずつ積み上げられたら」と心機一転で再び日本ハムのユニホームに袖を通した。本拠地のファンを前に「ただいま」と言わんばかりの好投を見せるチャンスが、いきなり巡ってくることになりそうだ。

3日西武戦では村田が今季初先発することが濃厚だ。右肘痛などで出遅れていたが、6月30日に1軍へ合流した。3年ぶりの覇権奪回へ、エース上沢が故障離脱した先発陣は再整備が急務。12年のMVP左腕と昨季6勝右腕が新たに1軍先発陣に加わり、7月反攻へ向かう。