ロッテが14日、今年6月まで米大リーグのインディアンスでプレーしたレオネス・マーティン外野手(31)の獲得を発表した。

俊足巧打が持ち味の右投げ左打ちの外野手で、キューバ代表経験を持つ。チームは現在5位だが2位の日本ハムと1・5ゲーム差。井口監督は「選手層に厚みの増す補強をしてくれた。クリーンアップというより足も使えるし、守備もいける。オールマイティーな選手だと思う」と期待した。単年契約で推定年俸は30万ドル(約3300万円)。背番号、来日時期は未定。

メジャー通算126盗塁の足が最大の武器だ。13年、14年には2年連続30盗塁以上を記録した。チーム盗塁数は53でリーグ4位。半数以上を荻野と中村奨で稼いでいる。ロッテには同じキューバ出身の外野手で17年に「走り打ち」で注目されたサントスが在籍したが、パンチ力に差がある。

メジャー通算9年で58本塁打は、年数こそ違えど、今季大砲候補として獲得したバルガス(4年で35発)をも超える。今季も大リーグの65試合で9発。レアードの加入や荻野、鈴木らが自己最多を更新するなど、ここまでチーム本塁打数はリーグ2位の99本と申し分ない。それだけに、打てるだけではなく、守れて走れる選手を補強ポイントに挙げていた。【久永壮真】

 

◆レオネス・マーティン 1988年3月6日、キューバ生まれ。マニュエル・ファハルド高からキューバリーグのナランハス・デ・ビジャ・クララに入団。11年にレンジャーズでMLBデビューを果たすとマリナーズ-カブス-タイガース-インディアンスに移籍。メジャー通算770試合で打率2割4分4厘、58本塁打、228打点。189センチ、91キロ。右投げ左打ち。