ソフトバンクは14日、ジュリスベル・グラシアル内野手(33)とリバン・モイネロ投手(23)が7月末からペルーで行われる国際大会、パンアメリカン選手権にキューバ代表として参加するため、チームを離れると発表した。

グラシアルは18日に離日、モイネロは24日に日本をたつ。ともに大会を終えて、8月7日に再来日する予定となった。

後半開幕を前に、3年連続日本一を目指すチームに痛い離脱が判明した。主に5番を打ち、規定打席未到達ながら3割2分9厘、19本塁打の主軸グラシアルだけではない。チーム最多の37試合に登板し、同最多19ホールドのセットアッパー・モイネロも約2週間、チームを離れることになった。2位に7差をつけているとはいえ、優勝争いの佳境に大きな戦力ダウンだ。

右膝痛で9日に出場選手登録を抹消されたモイネロは、19日楽天戦からの復帰を目指している。日本出発まで最大4試合しか出られず、その後は再来日まで少なくとも13試合出られない。グラシアルも最低17試合に出場できない計算だ。

モイネロはこの日、筑後のファーム施設で1軍練習に参加。キャッチボールなどで汗を流した。「離脱することになり申し訳ない。今回の大会の重要性も分かっているので、キューバのためにやらないといけない責任感もある」と話した。

工藤監督は「田浦もいますよ」と10日西武戦で2回0封デビューした左腕の名前を挙げ、若手の奮起に期待した。「2人がいない時も、何とか5割で。いや、常に勝ち越しを目指しているので、1つでも貯金を増やせるようにしたい」と前を向いた。【山本大地】