プロ野球史上最年少の劇弾で試合を決めた。ヤクルト村上宗隆内野手(19)が逆転サヨナラ25号2ランを放った。

劇的な最終回になった。同点で突入した9回表、マクガフが2失点して勝ち越しを許した。5連敗目前の攻撃で意地を見せた。

まずは4番バレンティンが1点差に迫る24号ソロ。続く雄平が内野安打で出塁すると、村上がDeNA山崎の初球をバックスクリーンへぶち込んだ。

前日の巨人戦は無安打。サヨナラ本塁打の前は3打数無安打だった。苦しい展開だったが「思いきっていこうと思いました。僕自身、なかなか打ててなかったので、最後に打ててよかったです。前の雄平さんがつないでくれたので、その勢いで何とか打てるようにと思った。最高です!」と振り返った。

チーム内では山田哲に次ぐ25本塁打。ヒーローインタビューで「何本まで?」と問われると「そこじゃなくて、しっかり勝てるように、もっともっと頑張りたいと思います」。連敗は4でストップ。チーム浮上のきっかけとしたい。

これまでは1953年の南海森下が19歳7カ月で放ったサヨナラ弾がプロ野球史上最年少だったが、村上は19歳6カ月で1カ月更新する偉業だった。