死球をめぐり乱闘となった。

5-1と西武リードで迎えた4回2死満塁、西武2番手森脇がオリックス若月に押し出しの死球を与えた。この日、チーム3つめとなる死球に若月が怒りを表すと、一塁コーチに入っていた佐竹学コーチ(44)がマウンドの森脇に詰め寄り、両手で胸を突いた。

これをきっかけに両軍入り乱れての乱闘騒ぎに。佐竹コーチは退場処分となり、警告試合となった。

同カードでは前回対戦となった4日(京セラドーム大阪)にも、オリックス竹安が西武岡田に死球を与え、両軍がグラウンドに集まり、あわや乱闘の騒ぎとなっていた。

◆警告試合 死球などにまつわる報復行為や乱闘行為を防ぐための措置。「警告試合」と宣告された試合では、審判が故意死球と判断した場合、当該投手や監督に退場処分を科すことができる。

▽オリックス佐竹外野守備走塁コーチ「どついてしまったことは申し訳ない。あれだけ当てられている中で、選手も守らないと。ケガをされては困るので」

▽オリックス西村監督「(険しい表情で)ちょっと当てられすぎというところですね。(今後の対応は)まだ球団とも話していないし、ここで話をできることはありません」

▽西武辻監督「プロとして恥ずかしいし申し訳ない。かと言って明日からそこに投げられないようでは抑えられない。投手陣には強く言っておくよ」

▽西武外崎「ああいう本格的なのは初めて。体が接触して、正直怖かったです」

▽本田責任審判(警告試合について)「次に死球が出ると乱闘がある可能性があったので、警告試合にしました。(佐竹コーチの退場は)最初に手を出して乱闘のきっかけをつくったところ。(田嶋の退場は)死球で自動的ということではない。あの時はそういう(故意的な)ものを感じた」

▽オリックス田嶋(4回に西武森に死球。故意と判断され退場)「あれは報復死球ではないです。内角を攻めた結果。勝負の世界なので、いくところはいかないと。当たってしまったことは申し訳ない」