さあ天王山だ! ソフトバンクは30日から、敵地メットライフドームに乗り込み2位西武と3連戦を戦う。先陣を切って先発するのはエース千賀滉大投手(26)だ。この日は京都からの移動後、同ドーム隣の室内練習場で調整。「ゲーム差も近いですし、8月の終わりに西武と戦う。意識しないわけがない。そういう位置づけでマウンドに上がりたい」と気合十分に話した。

千賀は前回対戦となった17日の西武で3回9失点とまさかの大炎上。23日ロッテ戦でも敗戦投手になり、不本意な内容が続いている。「いいかげん、しっかり放りたい。カード頭を任せてもらっている。なんとかしないといけない」。フォーム修正などに取り組み、勝負のマウンドに照準を合わせてきた。

昨年は首位西武と3・5ゲーム差で迎えた9月中旬の3連戦で3連敗を喫し、眼前での優勝マジック点灯を許していた。今回はソフトバンクが中止と移動で4日間試合がなく、その間に西武は3連勝でゲーム差を2まで詰めてきた。

3連戦の結果次第では優勝マジック点灯の可能性も、首位が入れ替わる可能性もある大一番。千賀を送り出す工藤監督も「去年は当たって砕けてしまったのでね。今年は同じことはしないように。1戦1戦、選手を信じていく。いい戦いができると思います」とかみしめるように話した。【山本大地】

◆18年のメットライフドーム決戦VTR 昨年9月中旬、首位西武にソフトバンクが3・5ゲーム差に迫り、敵地で3連戦を戦った。初戦15日は千賀が先発したが、5回途中7失点でKOされ、5-11で敗戦。16日の2戦目は、試合前練習中に柳田の頭部に打球が当たるアクシデントもあり、主砲を欠く中で5-8で落とした。17日の3戦目も初回にミランダが満塁弾を打たれるなど、なすすべなく3連敗。この結果、西武に優勝マジックが点灯した。