巨人菅野智之投手(29)が優勝会見で言葉を詰まらせた。

選手会長、エースとして初の優勝に「僕個人としてはもちろんうれしい気持ちもありましたけど、正直悔しい思いもありました。今年に関しては何ひとつ貢献できていないなと思いますし、僕も覚悟を持って臨んだシーズンだったので、何とか優勝したいという気持ちを持って毎シーズンやってますけど、今年は特にその気持ちが強かった分、いろんな思いがありました」と素直な気持ちを口にした。今季は22試合に登板し、11勝6敗、防御率3・89を記録するが腰痛で2度の離脱もあった。自主トレをともにした桜井、中川ら若手投手の台頭に「僕は何もしてないんですけど、彼らが本当に頑張ってくれたと思います」と答えると原監督が「彼は何もしてなくないですよ。やっぱりね、ギブアップしないというね。数字そのものも、そんなにね。ただ本人の中ではあれなんでしょうけど。でも、彼は自分から『もうダメです』と1回も言わなかった。これからも当然そうでしょうし、これから先もね大きな試合がありますから、そこに向けてやってもらいたいと思いますと」と反応。菅野は約10秒の間を置き「はい。全力を尽くして、次の戦いがあるので、そこに合わせて全力で取り組みます」と答えた。

チーム、そして投手陣の先頭を走ったからこそ周囲の成長を促進した。「僕だけが頑張っても絶対優勝できないと思いますし、今年はたくさん若いピッチャーも出てきたと思いますし、そういうピッチャーが頑張ってくれたからこそ今日の優勝があると思うので、みなさんに感謝したいです」と思いを述べた。