ヤクルトの来季コーチングスタッフの陣容が27日、明らかになった。すでに内定している高津臣吾新監督(50)と同じく、メジャー経験のある斎藤隆氏(49)を投手コーチに招聘(しょうへい)。今季の課題だった投手陣の再建を託す。ヘッドコーチには宮出隆自打撃コーチ(42)が昇格。高津監督とともに2軍で指導していた松元ユウイチ打撃コーチ(38)、森岡良介内野守備走塁コーチ(35)が1軍コーチとなる。石井琢朗打撃コーチ(49)と、田畑一也投手コーチ(50)は退団が決定している。

2軍監督には、5年ぶりの古巣復帰となる球団OBの池山隆寛氏(53)が就任する。フルスイングが代名詞で「ブンブン丸」の愛称でファンに親しまれた。ヤクルトや楽天でコーチを歴任しており、指導経験も豊富。衣笠剛球団社長兼オーナー代行(70)も「野に放っておくには、もったいない有能な人材だと思っている」と高く評価する。2軍の橋上秀樹チーフコーチ(53)と北川博敏打撃コーチ(47)は退団する。

衣笠球団社長は組閣について「着々と進めています」と話しており、シーズン最終戦の行われる28日にも発表となる見込みだ。

○…池山氏は、自身の公式ブログでコメントを発表した。ヤクルトの2軍監督就任について「私としては、お誘いをいただければどんなポストでも喜んで快諾させて頂きます。ただまだ、ペナントレースは終わってません。球団の正式発表をお待ちいただければ幸いです」とした。02年に現役を引退した後は11年からヤクルトで2軍打撃コーチや、1軍打撃コーチを務めていた。