若手は実戦で鍛える! ヤクルトの次期監督に内定している高津臣吾2軍監督(50)が29日、主砲村上のみやざきフェニックス・リーグ(10月7日開幕)参戦を明言した。この日は戸田球場で社会人バイタルネットと練習試合。“監督”として指揮を執り、若手主体のメンバーで3-0と競り勝った。

高津2軍監督は、今季チームでただ1人、全143試合に出場した村上について「休ませるよりゲームに出て覚えた方が力になる。体はしんどいかもしれないが、フェニックスは良い機会なので連れて行きます」と話した。村上は“燕のゴジラ”として大ブレーク。高卒2年目以内では史上最多タイとなる36本塁打を放ち、同最多となる96打点をマークしたが、打率は2割3分1厘で、リーグ最多となる184三振を喫するなど課題も残した。実戦の中で経験を重ねることで、さらなる成長を期待する。

この日の練習試合では若手8投手による継投で、3安打完封リレーを完成させた。高津2軍監督は今秋の方針について「若手には今年やってきたことの継続と、新たなチャレンジ、来季のための準備をしてほしい。ゆっくりしている暇はないので、実戦でいろいろなことを覚えてもらうのが目的になる」。チーム再建へ、実戦の中で選手を育てていく。【鈴木正章】