今年8月に国内フリーエージェント(FA)権の取得条件を満たし、来季からは日本人選手扱いとなるヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(35)が1日、米国へ出発する前に成田空港で報道陣に対応した。

今季の1年契約が切れ、来季去就が注目されるが、バレンティンは各球団の話を聞くことを明言した。その上で20年東京五輪について言及し「自分にとって最後の五輪になるだろうし、ヤクルトという東京のチームでプレーしていることもある。東京五輪は特別なものになると思う。五輪出場が認められるかどうかは契約交渉での条件だ」と、オランダ代表として出場することを熱望した。

また各球団との入団交渉では「そのチームがどれだけ自分のことを獲得したいか」「自分の実績をどれだけ評価してくれるか」「勝てるチームかどうか」を重視すると説明。金銭面についても「お金は自分が今までやってきたことへの評価なので、もちろん判断材料にする」と話した。

今季最下位に沈んだヤクルトが「勝てるチーム」かどうかについては「2年前は最下位だったけど、去年は2位だったり、成績は毎年変動する。今年の順位はあまり関係ない」。年齢的なこともあり、守備の不安がないパ・リーグはどうかと聞かれると「35歳でまだ数年は守備ができる。セ・リーグでもパ・リーグでもと思っている」と答えた。

また「日本はチャンスを与えてくれた国で居心地もよく、MLBに戻る考えはない」とも話した。