西武秋山翔吾外野手(31)が、海外フリーエージェント(FA)権を行使することが13日、分かった。メジャー挑戦を見据え、日本シリーズ終了後の1週間以内に宣言する。

今後は、プレミア12に出場する侍ジャパンの合宿に来週から合流する予定で「期間中にいろんなタイミングがあると思う」と話すにとどめた。

メジャー球団も秋山の動向を注視している。今季のメットライフドームには複数のメジャースカウトが頻繁に訪れ、プレーをチェックする姿があった。関係者の話を総合するとマリナーズ、パドレス、Dバックス、カブスなどが調査を進めているという。一方、西武も複数年での大型契約で引き留める方針。国内ではすでに楽天が獲得調査に動いており、残留も含めた国内外での争奪戦に発展しそうだ。

今季は5年連続フルイニング出場を達成。3年連続打率3割、179安打で4度目の最多安打のタイトルを獲得した。30歳を過ぎても変わらぬ打撃力を発揮。主将の役割も果たし、リーグ2連覇に貢献した。CSファイナル3連敗で迎えたこの日は、劣勢の展開の中でも3、5回にそれぞれ安打をマーク。チーム唯一の全試合安打を記録し気を吐いた。西武が誇る希代のヒットマンが、新天地を模索する。