阪神5位の中京学院大中京・藤田健斗。「163キロを受けた男」が梅野の背中を追いかける。

「ドキドキしながら」指名を待ち、名前を呼ばれると笑顔を見せた。「梅野さんのように打って守れて、球団を背負える捕手になりたいです」と高い目標を掲げた。大船渡・佐々木の歴史的剛球を体感した捕手として有名になったが実力は超高校級。強肩、強打に捕手らしいクレバーな人間性で、投手の長所を引き出す。戦いの場は甲子園。「熱いファンが熱い応援をしてくれる。もちろん楽しみです」。今夏の甲子園では4番、主将として4強に進出したが、実は悔しさが勝っている。「準決勝で負けてしまったのが悔しい。プロの舞台で悔しさを晴らしたい」と目を輝かせた。