今季限りで現役引退する巨人阿部慎之助捕手(40)が、来季から2軍監督に就任することが23日、分かった。

球団の生え抜き選手として史上3人目の通算400本塁打を達成するなど、打撃、守備の攻守両面において抜き出た実績、経験値を持つ。選手からの人望も厚く、将来の監督候補として、未来を担う若手とともに指導者としてのキャリアをスタートさせる。

1軍打撃コーチには、今季までヤクルトで打撃コーチを務めた石井琢朗氏(49)に入閣を要請。13年から17年までは広島コーチとしてリーグ3連覇の礎を築き、18年からはヤクルトで村上らを指導。大城、田中俊、重信、山下航ら巨人には若手の左打者も多く、実績に裏付けられた指導でレベルアップを図る。

現役時代にプロ野球記録の9年連続60試合登板を達成した「鉄腕」山口鉄也氏(35)はファーム投手コーチに就任する見通し。中継ぎ投手陣の整備、底上げはチームにとって急務で、若手の育成に着手する。ファーム打撃コーチには今季BCリーグ富山で監督を務めていた二岡智宏氏(43)が就任する予定。独立リーグでNPB入りを目指す若手を指導した経験を生かし、次世代を担う選手の指南役として期待される。今季限りで引退した元日本ハム実松一成氏(38)、BCリーグ新潟に所属していた加藤健氏(38)はファームバッテリーコーチとして入閣するとみられる。