今季国内フリーエージェント(FA)権を取得した日本ハム中島卓也内野手(28)が権利を行使せず、残留することが29日までに分かった。

宣言期間最終日となる11月1日に球団側と最後のFA交渉に臨んで、正式に発表する見通し。今季終了後から慰留を目指した球団側と交渉を重ね、ここまで熟考してきた。他球団の評価を聞きたいというプロ野球選手としての純粋な気持ちにも揺れながら、最後は愛着ある日本ハムで来季もプレーする決意を固めたもようだ。

今季は出場120試合で打率2割2分と低調に終わったが、守備率9割9分3厘でリーグの遊撃手でトップだった。08年ドラフト5位で入団し、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で鍛錬を積んで会得した堅守は、まだまだ若手の追随を許していない。18年から選手会長を務めるなどリーダーシップも高い頼れる主力は、来季の覇権奪回へ力を尽くす。