ぶ・ち・か・ま・せ。山口俊投手(32)が、5日のプレミア12の1次ラウンド、ベネズエラ戦に開幕投手として先発する。4日、大一番に向けて意気込んだ。信条は「Free Style」。16年オフからグラブに刻んだ言葉を胸に、型にはまらず、日本に勝利をもたらす。そんな思いを、独断と偏見で、勝手にラップ調で、ぶちかましてみました。行くぜ、東京、つかむぜ、頂上。【取材、構成・栗田尚樹】

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見つめるグローブ。記したSoul。欲しいのは、「Globe」のゴール。型にはまらず抑える、それが日本のエース。

ペースなんて、握らせない。待ってろ、ベネズエラ。見とけよ、世界のベースボールマニア。俺がYAMAGUCHI。「しっかり状態も上がって来ているし、いい調整が出来ている」。

侍の18なんだ。

じだんだ踏むのも忘れる速球。かわす相手の研究。「相手は外国人特有の直球に強いイメージ。両サイドに投げ分けていけたら」。

あるぜ、決め球のフォーク。これがDOPE。日本のHOPE。

そう、これが倒し方。分かるか? これが俺のやり方。これで、バッターを黙らせる。分からせる。ボックスで敵を突っ立たせる。Like a 電柱。

セ界もそれで回してきた。15勝、最多勝、そして、もたらしたリーグ優勝。次はそーさ。つかみ取るんだ世界の頂上。

エイヨー、カナダ戦では反省があった。フォークが、ベース板手前で跳ねた。俺はブルペンで見直した。「感覚はつかめてきている。打者を見ながら、調整出来たら」。

分かっている。世間の不安。

「ボールどうこうじゃない」。

やるしか、ねー。俺は結果で示す。「先発という気持ちではなく、1人、1人に全力で。後ろにつなげる」。

防ぐぜ、インベーダー。

You Know?

俺が日の丸ディフェンダーだ。

○…山口はキャッチボールなどで感覚を確かめながら最終調整し、大一番に備えた。相棒は巨人でもコンビを組む小林の予定。無走者時の投球間隔20秒など新ルールが採用される中、息のあったバッテリーで臨む。チームが勝ち進み、山口も好調なら日本に帰国してからのスーパーラウンドも最大2試合の先発が見込まれる。