12球団合同トライアウトが12日、大阪・舞洲で行われ、43選手が参加した。元阪神で独立リーグBC栃木・西岡剛内野手(35)は2年連続で参加。実戦形式のシート打撃では4打数無安打と結果を残せなかったが、現役続行に強い意欲を示した。

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今回が最後の参加となる12球団合同トライアウトで、西岡は結果を残せなかった。地元大阪での開催で、雄姿を見に来たファンは少なくなかった。しかしシート打撃で、見逃し三振、二ゴロ、一ゴロ、空振り三振。4打数無安打で快音は響かなかった。「常にチャレンジし続けるということ、生まれてきてずっとそういう生き方をしてきました。結果が出なかったことはすごく悔しいです」と率直な思いを口にした。

今季から規定が変わり、トライアウト参加は2度までとなった。西岡は阪神を退団した昨年オフも挑戦していた。公式の場で、NPB復帰へのアピールは最後になる。「トライアウトを受けるのも今年が最後というルールがあります。自分の中ではチャレンジする、と戦力外になってからも戦い続けています」。今季は独立リーグに舞台を移し、前後期ともに3割以上の打率を記録。チームの年間王者に貢献した。

今後はNPBのオファーを待つことになるが、現役続行への熱い思いを明かした。「ファンの皆さんの応援が僕の支えになっています、そういう方たちに最後までやりきったなともっと応援してもらえるような選手になりたいと思います」と完全燃焼を誓った。会場となったのは、大阪シティ信用金庫スタジアム。「中学生ぐらいから、このグラウンドを使わせて頂いていて。まさかこの球場でトライアウトがあるというのはすごく考えるものがありました」。野球への尽きぬ情熱を胸に、西岡は球場を後にした。【真柴健】