ソフトバンクで育成3年目を終え、再契約を保留していた長谷川宙輝投手(21)が22日、ヤクルトへ支配下選手として移籍すると明かした。前日21日にソフトバンクに退団の意思を申し入れた。福岡・筑後のファーム施設で自主トレ後、左腕は熟考の末、決断した思いを語った。

「来年もホークスでやるつもりで秋季キャンプに参加していた。トライアウトの日にヤクルトから連絡をいただき、支配下でというお話をいただいた。今までホークスでやってきたという思いもあった。突然のことだったので…悩みました」

3年間育ててもらったソフトバンクには「ホークスで支配下というのが一番の目標だった。高校の時、無名だったぼくにチャンスをくれた。ぼくに気づいてくれたフロント、スカウトの方には感謝の思いでいっぱいです。何も知らないままプロに入ってきて、(3軍コーチだった)入来さんの存在が大きかった。野球を一から教えてくれた恩人です」と感謝の思いを話した。

長谷川宙は聖徳学園から16年育成ドラフト2位でソフトバンク入り。今季はウエスタン・リーグで9試合に登板し1勝2敗、防御率6・04だった。