巨人山口寿一オーナー(62)が27日、都内で行われたオーナー会議に出席し、山口が球団で初めてポスティングシステムを利用して大リーグ移籍を目指すことについて「海外FA権を取得して挑戦というのが基本であるのは、従来と変わらないと考えております」と説明。その上で「今後個別のケースに関しては、検討していく余地は出てくるのかなという風に思っております」と、個々の案件を精査する可能性を示した。

球団では菅野が将来的に大リーグ挑戦する夢を公言している。同オーナーは順当なら21年に海外FA権を取得するエースについて「菅野の場合はドラフトで1年待ってですね、それでジャイアンツに来ている。1年棒に振ってるわけですよね。その分、海外FA権を取得する時期も後の方にずれていくというような事情はありますよね。それでどう考えていくのかというのは、現状では何とも、これ以上は申し上げられないことではありますよね」と言及。11年ドラフトで日本ハムからの指名を拒否して翌年巨人入りした経緯を踏まえ、1年間の浪人期間を考慮する可能性を示唆した。

ただ現状では「本人からも我々は直接聞いているわけではないので、来年のことは来年」と話すにとどめた。FAで獲得を目指した楽天美馬、ロッテ鈴木については「球団としては誠意、熱意の限りを示した。これは致し方ないことだと思います」と見解を示した。