楽天は19日、国内FA権を行使しロッテへ移籍した美馬学投手(33)の人的補償として酒居知史投手(26)の獲得を発表した。

酒居は大阪ガスから16年ドラフト2位で入団。3年目の今季はシーズン途中から勝ちパターンの一角を担い、自己最多でチーム3位の54試合に登板し5勝4敗、20ホールドを記録。最速150キロの直球に、鋭く落ちるフォークを武器とし奪三振率9・36の数字を誇った。

楽天の救援防御率は今季リーグトップの3・07。だが、守護神の松井が来季から先発へ転向。セットアッパーのハーマンもロッテへの移籍が決定的で、大きな穴があく。元パドレスの牧田を救援起用を見越して獲得も、1年間を戦い抜くにはさらなる補強が必要な状況だった。

石井GMは人的補償のプロテクト名簿を受け取った11日に「投手が選ばれたら、こちらも投手。野手なら野手になるかな」と方針を示しており、ロッテへ人的補償で移籍する小野と右腕同士での“トレード”のような形となった。