ショウタ、行っきまーす! DeNA今永昇太投手(26)が27日、来季に向けて独特の目標を口にした。

今永 ロボットの操縦士として、ロボットを強化するのではなく、操縦士を強化しようと。

ガンダムではなく、アムロ・レイを-。つまり、肉体ではなく、そのボディーを操る自身を鍛え上げる。先日、トレーニングで訪れた米国の「ドライブライン・ベースボール」で「向こうの選手は、アップなしでいきなり93マイル(約150キロ)を投げる。体の使い方が大事。それがフォームの再現性にもつながる」。必要なことは脳から体に伝わる命令系統だと、再確認させられた。

“モビルスーツ”を自由自在に動かすヒントは、少しずつつかんでいる。米国ではモーションキャプチャーで、投球動作をデジタル的に記録。動作解析から、特に右膝の使い方に注目した。「右膝がうまく使えていなかった。前に突っ込まないために。イメージで言うと、つっかえ棒のようにしないといけない」と羽ばたくための、イメージは出来上がっている。

来季は、東京オリンピック(五輪)開催の影響でペナントレースの開幕も早まる。2年連続で開幕投手を狙う今永は、キャンプ初日の2月1日からブルペン入りする予定。「初日から全力で行けるように、これからもトレーニングをしていきたい」。ハマのエースに乗る操縦士は、20年も独自の進化を遂げ、ニュータイプとなってセ界を圧倒する。【栗田尚樹】