楽天の新外国人選手に、JT・シャーゴワ投手(29=ドジャース)が浮上していることが29日、分かった。楽天が抑えを含めたブルペン強化に動く状況下で、この日同投手が日本球界でプレーするためにド軍から自由契約になったことが判明した。石井GMは27日のグループ納会後に「外国人は年明けから手続きを進めていく」と話している。

シャーゴワは190センチの長身右腕で155キロを超える速球が武器。メジャーで85試合に救援登板しており、抑え候補獲得を最優先事項とする球団にとってはうってつけの存在といえる。守護神の松井が来季から先発に転向し、セットアッパーのハーマンは自由契約後にロッテへ移籍。今季64試合に登板した森原、ブセニッツらが「松井枠」の候補となるが、ここに新助っ人が加われば、競争が促進され、相乗効果も見込める。

今オフはロッテからFAで鈴木大、金銭トレードで涌井、美馬の人的補償で酒居をそれぞれ獲得。前パドレスの牧田も加入する。石井GMが「短期的に優勝を狙っていけるチームにはなってきている。(補強は)外国人で終わりかな」と話すように、獲得に至れば、補強の最後のピースが埋まる形になる。

◆JT・シャーゴワ 1990年12月3日、ルイジアナ州生まれ。ライス大学から12年ドラフト2巡目全体72位指名でツインズに入団、13年にトミー・ジョン手術を受けて2年間全休し、15年にマイナー復帰、16年6月にメジャー初昇格した。18年2月にドジャースに移籍。メジャーでは85試合に救援登板し通算4勝5敗、防御率4・58。平均155キロの速球と140キロ台のスライダーを持ち、スライダーの空振り率が非常に高い。190センチ、90キロ。右投げ両打ち。