西武ドラフト1位の宮川哲投手(24=東芝)が19日、新人合同自主トレ2度目となるブルペンでの立ち投げに臨み、約30球で順調な仕上がりを印象づけた。バッチリ決めた「GIカット」で、パワフルな投球を披露。本人は「まだ全然です。ボールがシュート回転してます」と物足りなさそうだが、時折低めに伸びのあるボールを投げた。実力の片りんを感じさせた。

変化球にも取り組んでおり、カーブとカットボールを交ぜた。カーブは落ちるスライダーのような軌道を描き、右打者の外角、左打者の内角低めを狙うには効果的な球筋。宮川は「スライダーじゃないです。握りはカーブですから」と、その変化の軌道に関しては無頓着。むしろ「ボールの曲がり方が手前過ぎますね」と言い、さらに打者寄りで曲がるように、これから精度を上げていくことを強調した。

「キャンプまでにはキャッチャーを座らせたいです」と言い、即戦力らしく焦りもみせず淡々と目標を口にしていた。

同じく社会人出身の左腕・浜屋将太投手(20=三菱日立パワーシステムズ)は、隣で初のブルペン入りで27球を投げ込んだ。「まだ指にかからず、シュート気味していました。投げ込んで感じを良くしたいです」と、ピッチングを振り返った。