右肘の軽い炎症のためノースロー調整をしているヤクルトのドラフト1位奥川恭伸投手(18=星稜)が、今月中に再度、病院で診察を受ける見込みとなった。新人合同自主トレ第3クール最終日の19日、戸田球場で体を動かした。

キャッチボールには参加せず、投内連係の練習では捕球まで。投手陣がティー打撃を行った際には、素振りのみだった。橿渕スカウトグループデスクは「1月中に、もう1回病院に行くことになると思う。トレーナーのチェックでも、患部が良くなっている。本人も(改善を)実感していると話している」と明かした。21日からの第4クールでも、ノースロー調整を継続する予定。春季キャンプに向け、肘の状態を万全にする。

この日はベンチ前で、緊張した面持ちで小川と握手を交わした。「ごついな」と感触を明かした。宇ノ気中2年の15年9月2日、金沢市民野球場で巨人-ヤクルトをスタンドで観戦。先発し7回3失点で勝ち投手になったのが小川だった。「生で投げるのを見て本当にすごいと思ったのを覚えている。これから機会があれば、心の持ち方などいろいろ聞いてみたいです」と18歳らしい笑顔を見せた。【保坂恭子】