阪神守屋功輝投手(26)が23日、兵庫・西宮市の球団事務所で緊急会見を開き、一部で報道された妻へのDV疑惑を否定した。守屋は妻への暴力行為で、20日付で兵庫県警西宮署に傷害容疑で書類送検されていた。前日22日に阪神の谷本球団本部長らと会い、逆に妻の日常的な暴力、暴言などに悩まされていたことを伝えていた。

この日の夕刻、球団はあらためて守屋を擁護する見解を示した。続いて午後6時半から本人が緊急会見に臨み「週刊誌の件につきましては事実と異なることも多く、今後につきましては弁護士と話し合いをし、法的措置を取ることも検討しております」と説明。疑惑に関しては「夫婦げんかが日常茶飯事に起きていた」中で、昨年12月に協議離婚に向けて話し合っていたときに突然、被害届を出されたと説明した。妻には野球用の大事なグラブや通勤用のリュックを壊され、守屋自身が精神的に追い込まれていたという。

暴力の有無については「夫婦げんかで、ぼくは止めるためというのが一番で、暴力というのはおかしいのではないか」と語り、週刊誌の報道で掲載された妻の手首のあざについても「止めようとした」際に強く握ってしまってできたものだったとした。妻の頭部打撲は守屋自身も診断書を見たが「皮下出血のところで、身に覚えがないというか、いつやったんだろうというのがある」と、自身の行為によるものではなかったとした。

夫婦げんかは一時は落ち着いていたが、2人目の子どもを作ろうという話し合いを行っていた際に再び同じような事態が起き「子どもの前でもケンカをしてしまうようになったので、それはちょっと耐えられない、やめようねと言っていたのに」と明かした。DVは守屋の側が受けていた、と認識。「モラハラというか、そういうことがすごかったです」と語った。

春季キャンプ参加は球団からも支障なしと認められ、予定通り参加する構えだ。

◆守屋功輝(もりや・こうき)1993年(平5)11月25日生まれ、岡山県出身。倉敷工-ホンダ鈴鹿を経て14年ドラフト4位で阪神入り。昨季は中継ぎとして、チームでは島本、ジョンソンに次ぐ自己最多の57試合に登板。入団4年間で合計9試合登板だった右腕が、一気にブレークした。184センチ、88キロ。右投げ右打ち。