オリックスはキャンプイン前日となった1月31日、支配下および、育成の全選手が宮崎市清武SOKKENスタジアムで自主練習を行った。異例の“全体自主トレ”となった。

選手たちは午前10時から約2時間、各自で考案した練習メニューで汗を流した。新助っ人らも参加し、アダム・ジョーンズ外野手(34=ダイヤモンドバックス)も、ナインと一緒に体を動かした。

ジョーンズは「明日からキャンプが始まるので、施設や練習の様子を感じたかった。キャンプを通して、ケガのないように。自分の役割を考えて動きたい」と力を込めた。

モヤやアデルリン・ロドリゲス内野手(パドレス傘下3A=28)らと同じ組でフリー打撃を敢行。計39スイングで室内練習場に快音を響かせた。バッティングを見た投手陣のひとりは「音が違う…」と漏らすほどの威力だった。

この模様を見守った球団スタッフは「おのおのが自分で考えて体を動かした。新外国人も含めて、全員がキャンプ前日に練習しているのは、あまり見たことがない。気合が入っている証しですね」。昨季は最下位だったオリックスが、20年シーズンを「変革の年」にしてみせる。【真柴健】