プロ野球の開幕が5月26日以降に大幅にずれ込む可能性が出てきたことが1日、分かった。

当初は3月20日予定だったが新型コロナウイルスの感染拡大で4月10日以降、さらに同24日と目標日を繰り下げているが、感染状況は悪化の一途。3月31日のパ・リーグ6球団の社長会では4月24日は困難との認識で一致。2日にはセ・リーグ6球団の幹部による会議が行われるが、3日の12球団代表者会議で5月への再々延期を決めることは決定的だ。

日本野球機構(NPB)も5月の初旬から下旬まで広範囲で想定を開始。現状では2週間程度の延期でも事態の好転は読めず、5月下旬まで先延ばしすることになりそうだ。5月中旬以降になればCSを短縮しても143試合の実施は難しいと算出している。ソフトバンク後藤オーナー代行兼球団社長は社長会後に球団の考えとして「各チームの社長とも、可能なら143試合やりたい希望は持っているが、その上で環境が整わないなら、143できないとしても、新たな開幕のタイミングを見ていこうと」とコメント。143試合に固執しないことも示唆している。

5月26日なら交流戦の開幕日にもなるが、143試合の実現が難しい中で交流戦やCSの実施の可否は議論になることも考えられる。近年、熟成させてきたシーズンの方式が様変わりしかねない。