広島OBの黒田博樹氏(45)と新井貴浩氏(43)が1日、新型コロナウイルスと闘う医療従事者を支援するため、広島県にマスク7万枚を寄付した。16年に25年ぶりのリーグ優勝に攻守の柱として大きく貢献した両氏が広島のために再タッグを組んだ。

黒田氏は現役時代から知る広島のグッズ会社がマスクの取り扱いを始めたことを知り、協力を得て寄贈を決めた。新型コロナウイルス感染症と最前線で闘う医療機関での活用を希望し、マスク5万枚を寄贈。所属する吉本興業を通して「現在、目に見えない敵と最前線で闘っていただいている医療従事者、関係者の皆様に今度は僕たちが声援を送る番です」とメッセージを送った。

新井氏は広島県に2万枚、神戸市にも2万枚を寄贈した。「新型コロナウイルス感染症対策のため、皆様のお役にたてることはないかと考えておりましたところ、黒田さんよりお声がけをいただきました。新型コロナ対策の最前線でご尽力をされている医療従事者の方々、感染症予防が特に必要な方々などのお役に立てていただければ幸いです」。2人から広島県に寄付されたマスクは感染症指定医療機関、帰国者、接触者外来設置医療機関42施設などに配布される予定という。【前原淳】