移籍2年目での大出世だ。広島菊池保則投手が新守護神を担うことが決まった。

開幕時に期待した新外国人スコットは1セーブも挙げられないまま2軍降格。佐々岡監督は「基本は今のところキク(菊池保)で、と考えている。一番安定しているのは確か。コントロールで乱れることなく、安定感ある投球をしてくれている」と空席となった火消し役を託す考えを明言した。

18年シーズン終了後に楽天からトレードで加入した。11年間在籍した楽天では計69試合でセーブはゼロ。ホールドもわずかに1だった。広島では昨年だけで58試合に登板し、15ホールドをマーク。今年も開幕から勝利の方程式の一角を任され、すでに2ホールドを挙げていた。急速なステップアップで、抑えの座にまで上り詰めた。「これまでとやることは変わらない。とにかくいいところで使ってもらえるので、結果で応えたい」。苦労人ストッパーが広島の門番を務める。